家具 通販サイトTop >  ソファー >  父の椅子 男の椅子


父の椅子 男の椅子

父の椅子 男の椅子
宮脇 彩
父の椅子 男の椅子
定価: ¥ 1,733
販売価格:
人気ランキング: 118518位
おすすめ度:

著者は建築家宮脇檀の長女。著名な父の思い出を娘が語るという本は無数にあるが、本書がユニークなのは、父のコレクションした名作椅子を一方の主役に据え、椅子とのかかわりで父その人を浮かび上がらせている点だ。 ダイニングの椅子さえひとつひとつ違い、最盛期には200脚の椅子があったという宮脇家。生活のあらゆる場面で、それぞれお気に入りの椅子が使われていた。たとえばアアルトのキッチン・スツール。木製の丸椅子に小さな背もたれがついている。この椅子に腰をかけ、ジャガイモの皮をむいたりビールと文庫本をお供にタマネギをいためていた父のことを思い出した著者は、彼がいかに料理が好きだったかについて語りはじめる。また、仕事場に置かれていたル・コルビュジエ作「グラン・コンフォール」を取り上げた項では、この黒い皮の椅子を「玉座のよう」と形容し、いつもより偉く見える仕事中の父について書く。 著者が結婚したとも、嫁入り支度にどの椅子を持っていくかが大問題。宮脇家でくつろぎの代名詞になっていたマレンコのソファーはすぐ決まった。ダイニングにはシンプルなヤコブセンのセブン・チェア。結婚を認めたものの内心はおもしろくない父が、椅子選びで相談されたのをきっかけにだんだん協力的になっていく過程を通じ、娘を手放す父親の気持ちが書き込まれている。そして、父が亡くなったとき、著者はアアルト作アームチェアのミニチュアをお棺に入れ、あの世で座る椅子をプレゼントするのだ。(松本泰樹)

父の思い出を椅子に重ね合わせて・・・
娘を想う父親と、父親を想う娘。数々の名作椅子を通して、親子の豊かな思い出に触れることができました。この本で紹介されていた椅子を、いつの日か私も買いたいと思います。

人生の美的なものの価値を思い出させてくれました。
 美しいものを見て、美しいものに触れたあとの爽快な読後感です。美的なもの(カッコイイもの)に最高の価値を置いていた宮脇壇さんらしい生き様と、感性が深く瑞々しい彩さんとの家族のひと時の描写は美しく、家族の愛の、何事にも勝る崇高な優しさと暖かさとを感じました。 壇さんのところへ彩さんが来てからは、壇さんの人生は楽しく希望に満ちた日々だったようですね。宮脇壇さんの建築作日は素敵でしたが、生き方そのものも改めて素敵だったんだなと納得しました。やっぱ男は美的に生きて行きたいですね。

亡き父の椅子コレクションに思いを馳せる
著者の父上である故・宮脇檀氏は非常に高名な建築デザイナーである一方で日本有数の
20世紀の名作椅子コレクターでした。
本書はそんな父が残したコレクション一つ一つを取り上げて、当時の家族の様子や父への
想いを綴ったエッセイです。
これを読むと著者がいかに父を愛していたかがわかり、とても暖かい気持ちになれます。
また、著者の文章を通して宮脇檀氏がいかに自分のコレクションを愛していたかが伝わって
くるので、椅子マニアにとっては興味の尽きないエッセイに仕上がっております。
氏は自分の椅子コレクションを "ハーレム" と呼んでいたこと、さらに最も愛着のあったイー
ムズのラウンド・チェアが ( 娘さん曰く ) "まるで正妻のよう" だったこと、そのような椅子へ
の愛着も読者の大いなる共感を呼ぶのです。
椅子マニアのみならず、一般のエッセイとしても十分楽しめる一冊だと思います。

関連エントリー

家具 通販サイトTop >  ソファー >  父の椅子 男の椅子